田舎暮らしと云う幻想が浮かんでしまった時に考えるべき事項

  1. 貴方が気付いていないだけで、現在の住環境が、客観的には「田舎」と見做されている可能性もある。大枚はたいて有給を削って、今の田舎から更に遠くの、もっと酷い田舎へ引っ越す意義とは、一体何だろうか?
  2. 「地方は物価が低い」「田舎暮らしはコストが低いから、都会暮らしよりも自由に使える金が増える」とは、勝手な思い込みである。家賃、公共料金、食料品の価格等、場合によっては都心部よりも田舎の方が割高に感じられる場合も多々存在する。供給者が少ない、競争が生じない環境下で、敢えて価格を下げる理由がどこにあるのか。
  3. 「静かである」こと、『諸々の雑音、騒音で苛まれる機会が少ない」環境であることは、必ずしも安全であることを意味しない。
  4. 「都会から来てやったんだ」と云う意識そのものが、搾取の対象である。「大都会」から来た貴方の為にその土地その環境が在る訳ではない。貴方は異物であり、外敵であり、排除すべき対象である。