社会保障バブルの終焉はまだか

障害給付の申請件数が激増すると、現場は処理能力向上に心血を注ぐ。効率的に、といえば聞こえは良い、ただし、残念ながら、審査期間の短縮は、審査基準のハードルを下げることでしか果たされない。

申請者側からすれば好機に他ならない。申請代行を請け負う側(社労士界隈)からみれば、現状はちょっとしたゴールドラッシュだ、成功報酬目当てに名乗りを上げる労務士がわんさと溢れ、本当に給付が必要なのか全く合点が行かない申請ばかりが積み重なり、公費が無駄に費やされている。

 

社会保障バブルは未だ弾けない。

この国が在り続ける限り、終りを迎えることすら許されない。

 

数多の受給者たち、申請者たちよ。

あなた方は、その金、その給付で、一体、将来に何をもたらしてくれるのだ?

教えてくれ。

 

今を生きる老人たちにとっても老齢給付が無駄な生命線を役割を果たしてしまっていることと同様に、今を生き存える社会生活不適合者たちにとって障害給付が手の届く当選確率の高い宝クジの様な存在となってしまった。

その財源は、今を生きる「彼等」ではなく、将来世代に充てられるべきものであった、のに。